付き合い始めてから、彼への疑問が私の中で膨れていた。
まず、一つ目の疑問が私の存在をスポーツ関係者には隠したことだ。
理由は、「ファンへ夢を与える仕事ですから。」だった。
なんとなく不満に思いながらも、
スポーツ選手と付き合うのは初めてだし、
こんなものなのかもしれない。
と思うようになった。
二つ目の疑問は付き合って数ヶ月、暫く彼は私への敬語をやめなかった。
彼は私より年上です。
私は敬語を使われると、何か壁のような物を感じてしまい、寂しかった。
やめてほしいとお願いしても暫く彼はやめなかった。
この彼の行動について、私は「モラル・ハラスメント: 人を傷つけずにはいられない」という本を読んで理解した。
本文抜粋~~~
相手と接近しすぎると、自己愛的な人間は恐怖を覚える。
それによって自分が相手に侵入されてしまうのではないかと思うからだ。
そこで相手に見えない攻撃を加えて親密になりすぎるのを防いだり、
あるいは逆に相手に侵入して、その考えや行動を支配しようとする。
そうすれば、相手に自分の考えを否定されて自尊心が傷つけられるようなことがないからだ。
~~~~~~~
上記抜粋を読んだ時に、彼の不可解な行動が腑に落ちた。
彼は自分を守る為に必死だったのだ。
三つ目の疑問は、彼が私に時間を使うことは滅多に無かった。
理由は仕事が忙しいからだ。
一度だけお願いして、テーマパークに行ったが、
彼は乗り物に乗る為の待ち時間はずっとファンとメールしていた。
彼の言い分は
「仕事だから仕方が無い」
といい、常にメールをしていた。
結婚前、デートというデートはそれだけだった。
ある日、彼のポケットから別のテーマパークの半券を見つけて、問いただしてみた。
内容を聞くと、仕事でお世話になった女性に、お金を支払おうとすると
断られてしまい、その代わりにテーマパークへ一緒にいってほしいとお願いされた為だった。
私にはちっとも時間を使わないのに、その人とテーマパークには行くんだ・・・。
と思ったが、彼からでた言葉は
「これも仕事だから仕方が無い」
何故、そんな男性と付き合ったのかよく聞かれる。
今、冷静に考えればおかしな事だらけだけど、
彼は私に同情を誘う話をよくしていた。
仕事が忙しいのに前の彼女には攻められて、辛かった。
俺はこれだけ頑張ってるのに、周囲の人は理解していない。
こういう同情を誘う話をするのもモラルハラスメント加害者の特徴。
被害者に「私だけは理解してあげなくては」と思わすためだ。
まんまとその罠にはまっていた私は、その事を理由に別れようとは思わなかった。
そんな私だったが、一度だけ別れたいと思った出来事があった。
つづく
10年以上経過した、現在の私の感想
過去の私は「私だけは理解してあげたい」と思っていたんだろうな。
過去の私に、今の私がアドバイスするとしたら、
「あなたに彼を理解してあげられる力はないよ」と言いたい。
今後、普通の会話ができなくてとても苦しむことになるよ。
自分を過小評価しないで。
ちゃんと自分を見て。
ちゃんと頑張ってきたはずだよ。
そんなあなたを過小評価する権利は誰にもないよ。



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