ホテルの前に着いた。
彼は私に
「俺がフロントで近辺の事を聞いている隙に後ろから
ホテルマンに気付かれないようにホテルに入っていって」
と告げられた。
理由はシングルの部屋なので、2人で泊まると何か言われるかもしれない。
という理由だった。
私はそういう面倒な事が大嫌いなので、
「もう堂々と入ろう。それで何か言われたら私がお金払うから。」
と言うと、また怒り出した。
「最初から俺がとってもらっているホテルに泊まるって知ってたやろ!
そんなこと言うなら何故前もって言わなかった!そんなこと言うなら
1人で違う部屋に泊まればいい!」
本当に。
本当に。
本当に。
心底、面倒だと思った。
こんなことなら、待たずにさっさと違うホテルに入っていればよかった。
違う部屋に泊まった方がゆっくりできることは明らかだった。
そして1人でホテルに入っていこうとした。
そうしたら
「どこいくねん!なんでそんなんやねん!」
と言われ、結局ホテルに2人で堂々と入ってホテルマンには何も言われなかった。
そして目が覚めてから、新幹線に乗るまで、観光しようということになっていたが
この日は観光どころじゃなくなった。
つづく
10年以上経過した、現在の私の感想
「1人で違う部屋に泊まればいい!」と発言した彼は、
その通りに行動しようとした私を怒る。
この言動が当時ずっと理解できなかったなと思い出しました。
いう通りにしても怒る。そうでなくても怒る。
そんな彼を理解できない自分も責めるし、そんな彼を選んだ私が悪いとずっと心の中で自分攻撃をしていました。
当時、何が一番つらかったかと聞かれたら、私はこう答えます。
「話が通じなかったことです。」
話が通じない相手に一生懸命、どうやったら伝わるか考え続けている時間が辛かった。
今思うと、赤ちゃん相手に、「なぜ会話のキャッチボールができないの!」と嘆いていのと一緒だったなと思う。
話せない相手に私は一生懸命ボールを投げ続けて疲れ切ったんだと思う。



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