次の日、ホテルからチェックアウトして東京駅のコインロッカーに荷物を預けた。
そして、歩き始めた時、彼は私の横でずっと私への批判を口にしていた。
「自分はそんなんやから、前の男にもフラれんねんで。」
「そんなんで世の中渡っていけると思ってんの。」
そして美術館に入って、私は絵を真剣に見ていた。
どれも素晴らしい絵で私は見入ってしまった。
そして美術館を出たとき、彼が怒っていた。
「美術館に一緒にきているのにどんどん1人で鑑賞して、
周囲にそんな人達ひとりもおらんかったやろ!」
正直、昨日からの出来事で一緒にいても楽しくもなんとも無いし、
さっさと家に帰りたいと思っていた。
それが態度に出ていたと思う。
「そんな態度なんやったら、新幹線の時間まで自由行動しよう。
新幹線の時間の少し前にコインロッカーで集合な。」
と言われ、私は迷わず「それじゃぁね」と言って彼より先に歩き出した。
1人になった私は特にすることも無いし、観光する気分でもなかったので
とりあえず、東京駅に向かう事にした。
向かっている途中、彼からメールがきた。
つづく
10年以上経過した、現在の私の感想
モラルハラスメント加害者は相手を批判し続けた先に何が待っていると思っているのだろう。
と考えた時にでた、ひとつの答えは
[批判することで自分の価値を高める]という快感を得ているのではないかと思う。
批判を重ねて、そんな女と付き合ってあげてる俺って偉いでしょ?凄いでしょ?
てな感じで自分の価値をどんどん上げていってるのだと思う。
被害者はその道具にされているだけ。
加害者は自分の価値をあげ、被害者は自分の価値をどんどん下げていく。
という悲しい構造。
ここから抜け出すのって本当に難しいと思う。
だけど考えてみてほしい。
あなたが彼に内緒で買った宝くじが当選したとする。
あなたは大金持ちになりました。
好きなものを買えて、好きな場所へいける。
さぁ、それからのあなたの人生に、彼はいりますか?
その答えが、全てだと私は思います。



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